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2026.06.24更新

相続した家の解体費用はいくら?坪数・構造別の相場と税金・補助金を徹底解説

親から相続した実家、誰も住まないまま空き家になっていませんか。

「いずれ解体しないといけないけれど、費用がいくらかかるのか、誰が払うのか、税金はどうなるのか、まったく見当もつかない」と感じている方は少なくありません。

相続した家の解体は、費用相場・固定資産税・補助金・税制優遇・相続人間の話し合いなど、考えるべき論点が一気に押し寄せてくる手強いテーマです。

 

そこで本記事では、相続した家の解体費用について、坪数・構造別の現実的な相場から、誰が払うのかという法律上の整理、更地化による固定資産税6倍リスク、使える補助金や3,000万円特別控除まで、判断に必要な情報をまとめて解説します。

なお、相続税や登記の細かい判断は個別事情で大きく変わります。
最終的には税理士・司法書士など専門家への確認をおすすめしますが、まずは全体像を一気につかんでみてください。

Contents

相続した家の解体費用の相場はいくら?坪数・構造別で解説

相続した家の解体費用の相場

最初に押さえておきたいのは、解体費用の概算をつかむための「坪単価」と「構造別の差」です。

「相続した実家を解体するといくらかかるのか」という質問の答えは、建物の構造・坪数・立地条件で大きく変わります。

まずは目安となる金額レンジを知り、そのうえで自分の家がどのあたりに位置するかをイメージしてみてください。

  • 木造住宅の解体費用目安(坪数別)
  • 鉄骨造・RC造の解体費用目安
  • 解体費用を左右する5つの要因

ひとつずつ見ていきましょう。

木造住宅の解体費用目安(坪数別)

木造住宅は、解体費用が比較的安く抑えやすい構造です。

坪単価の目安は2万〜4万円とされており、相続した実家の多くが該当する木造住宅では、以下のような費用感が一般的です。

延床面積 解体費用の目安
30坪 約60万〜120万円
40坪 約80万〜160万円
50坪 約100万〜200万円

 

たとえば30坪の木造住宅であれば、おおむね60万〜120万円が現実的なレンジです。

築年数が古い、駐車場や庭木・物置などの付帯物が多い、解体後の整地まで含めるといった条件で、上限側に振れていきます。

 

栃木県・宇都宮エリアでの実勢価格や注意点を詳しく知りたい方は、木造住宅の解体費用はどれくらい?栃木県で家を解体する際の費用とポイントで具体的な事例ベースで解説しています。

 

なお、解体だけでなく、整地・残置物処分・滅失登記までを含めた「総コスト」で比較することが重要です。

見積書に何が含まれているかを必ず確認してください。

鉄骨造・RC造の解体費用目安

築年数の古い実家でも、鉄骨造・鉄筋コンクリート造(RC造)の物件は意外と多く見られます。
これらは木造に比べて解体費用が高くなります。

構造 坪単価の目安 30坪の場合
木造 2万〜4万円 60万〜120万円
鉄骨造 4万〜6万円 120万〜180万円
RC造(鉄筋コンクリート) 6万〜8万円 180万〜240万円

 

RC造は鉄筋・コンクリートを切断・分別する手間が多く、廃棄物の量も増えるため、坪単価が木造の3倍前後になることもあります。

50坪のRC造になると300万〜400万円規模の見積もりになるケースも珍しくありません。

 

平屋か2階建てか、敷地が広いか狭いかでも金額は変わります。

平屋の場合の費用感を詳しく知りたい方は、平屋の解体工事の相場はいくら?栃木県で家を解体する前に知っておきたい費用の目安も合わせて参考にしてみてください。

解体費用を左右する5つの要因

同じ30坪・木造でも、現場の状況次第で見積もりが100万円台から200万円超まで振れることがあります。

費用を左右する代表的な要因は次の5つです。

 

1つ目は、立地条件です。
前面道路が狭く重機が入れない、隣家との距離が近い、住宅密集地で手作業が増える、といった現場は人件費・養生費が大きく上がります。

 

2つ目は、付帯物の量です。
庭木・庭石・物置・カーポート・ブロック塀・浄化槽・井戸など、本体以外の撤去物が多いほど追加費用が発生します。

 

3つ目は、残置物の処分量です。
家具・家電・布団・衣類などをそのままにして解体業者へ引き渡すと、産業廃棄物として処分費用が上乗せされます。
事前に自分で処分するか、リサイクル業者へ依頼するかで、数十万円単位の差が出ることもあります。

 

4つ目は、アスベスト調査・除去の有無です。
2022年4月から、解体工事前のアスベスト事前調査結果について、一定規模以上の工事は都道府県・労働基準監督署への報告が義務化されています。
さらに2023年10月からは有資格者による事前調査が完全義務化されました。
古い建物でアスベストが見つかった場合、除去費用として数十万円〜が追加されます。

 

5つ目は、季節・繁忙期です。
年度末(1〜3月)や決算期は工事が集中しやすく、見積もりが高止まりする傾向があります。

 

これらの要因を踏まえ、できれば2〜3社で相見積もりを取り、内訳まで比較するのが安全です。

 

相続した家の解体費用は誰が払うのか

相続した家の解体費用は誰が払うのか

費用の目安が見えてきたところで、次に多くの方が悩むのが「結局、誰が払うのか」という問題です。

兄弟姉妹で相続した場合、相続放棄をした場合、まだ名義変更が済んでいない場合など、状況によって負担者は変わってきます。
法律上の整理を確認しておきましょう。

  • 相続人全員が所有者の場合(法定相続・遺産分割協議)
  • 遺産から解体費用を出すことはできるのか
  • 相続放棄した場合の費用負担と管理義務の注意点

順番に見ていきます。

相続人全員が所有者の場合(法定相続・遺産分割協議)

民法では、相続が発生した時点で、被相続人(亡くなった方)の財産は相続人全員の共有財産になります。

 

建物・土地も同じで、たとえば兄弟3人で相続した実家は、遺産分割協議が成立するまで「3人の共有物」です。

この状態で家を解体する場合、原則として共有者全員の同意が必要になります。

費用負担も、相続人それぞれの持分割合に応じて分担するのが基本です。

法定相続分が3分の1ずつであれば、解体費用も3分の1ずつ負担するイメージです。

実務上は、遺産分割協議で「実家の土地建物は長男が単独で相続し、解体費用も長男が負担する」と決めるケースも多く見られます。

誰が払うかは、相続人の話し合いで自由に決められるという点を押さえておいてください。

 

ただし、口約束は後々のトラブルのもとです。

費用負担の合意は必ず遺産分割協議書に明記しておくことをおすすめします。

 

誰が払うのか、相続放棄や名義変更との関係まで含めた具体的な整理は、相続した家の解体はどうする?費用は誰が払う?名義変更・相続放棄・税金控除まで解説で詳しく解説しています。

遺産から解体費用を出すことはできるのか

「現金や預金など、ほかの遺産から解体費用を出したい」という相談もよくあります。

結論からいうと、相続人全員が同意すれば、預貯金など他の遺産から解体費用を支出することは可能です。

遺産分割協議の中で「実家解体費用は被相続人の預金から200万円を充当する」と決めておけば、預金を取り崩して支払うかたちにできます。

 

注意したいのは、解体費用の支出によって相続税の計算が複雑になる点です。

相続税申告期限内(被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内)の解体であれば、家屋の取り壊しや売却を前提とした特例の活用余地がありますが、扱いを誤ると本来受けられる控除が使えなくなる可能性もあります。

 

「預金を解体費用に使いたいけれど、相続税の申告にどう影響するのか分からない」という場合は、税理士に確認したうえで支出するのが安全です。

 

なお、相続した実家の解体費用を、相続人個人のローンでまかなう選択肢もあります。

金融機関の解体ローンや、自治体の補助金と連動した融資制度などの活用方法は、解体ローンとは?知らないと損する仕組みと賢い活用法で詳しく取り上げています。

相続放棄した場合の費用負担と管理義務の注意点

「相続放棄すれば、解体費用は払わなくていい」と思い込んでいる方も多いのですが、これは半分正解、半分注意が必要な話です。

相続放棄をした人は、その相続に関しては最初から相続人ではなかったとみなされるため、原則として解体費用の負担義務はなくなります。
これは正しい理解です。

 

一方で、2023年4月施行の改正民法では、相続放棄をした人にも一定の「保存義務」が課されることが明確化されました。

具体的には、放棄時点で建物を現に占有していた相続人は、次に相続財産を管理する人(他の相続人や相続財産清算人)に引き継ぐまで、その財産を保存する義務を負うとされています。

 

つまり、放置して倒壊・近隣被害が出た場合、損害賠償責任を問われるリスクがゼロではないということです。

さらに、相続人全員が相続放棄をすると、最終的には家庭裁判所で相続財産清算人を選任して処理を進める必要があり、申立て費用や予納金として数十万〜100万円規模の負担が発生することもあります。

 

「解体費用を払いたくないから相続放棄」という判断は、目先の出費は抑えられても、後々の管理責任や手続きコストを考えると必ずしも得策とはいえません。

司法書士・弁護士に相談したうえで、解体・売却・放棄のどれが総合的に有利かを判断してください。

解体前に確認!固定資産税への影響と更地化リスク

解体前に確認!固定資産税への影響と更地化リスク

解体費用と並んで、相続した家の判断に大きく影響するのが固定資産税です。

「空き家のままにしておくと税金が6倍になる」という話を聞いたことがある方も多いと思います。

実はその逆もあり、解体して更地にすると、それだけで固定資産税が一気に跳ね上がるケースもあります。

  • 住宅用地特例とは?更地にすると税額が最大6倍になる仕組み
  • 固定資産税6倍リスクを踏まえた解体タイミングの考え方

具体的に紐解いていきます。

住宅用地特例とは?更地にすると税額が最大6倍になる仕組み

住宅が建っている土地には、固定資産税の「住宅用地特例」という大きな優遇措置が適用されています。

具体的には、200㎡以下の小規模住宅用地について、固定資産税の課税標準が6分の1に軽減されます。
200㎡を超える一般住宅用地の部分も、3分の1に軽減されます。

この特例があるおかげで、住宅が建っている土地の固定資産税は、本来の負担よりかなり低く抑えられているわけです。

 

ところが、家を解体して更地にした瞬間、この住宅用地特例の対象から外れます
土地の評価額に対してそのまま課税されるようになるため、計算上は固定資産税が最大6倍になる可能性があります。

たとえば住宅用地として年5万円の固定資産税を支払っていた土地が、更地化によって年30万円になるイメージです。

 

相続した実家を「とりあえず解体してから売却を考えよう」と先送りすると、土地が売れない期間ずっと高い税金を払い続けることになります。

参照:国土交通省「固定資産税等の住宅用地特例に係る空き家対策上の措置」

固定資産税6倍リスクを踏まえた解体タイミングの考え方

固定資産税の課税は、毎年1月1日時点での土地の状況で決まります。
つまり、1月1日に住宅が建っていれば住宅用地特例が適用され、更地であれば適用されません。

このタイミングの仕組みを活用するなら、次のような考え方ができます。

 

1つ目は、売却の見通しが立ってから解体する方法です。
買主が決まっている・解体引き渡し条件で売買契約が成立しているといった状態であれば、更地期間が短くなり、固定資産税の負担増を最小限に抑えられます。

 

2つ目は、解体時期を年初(1月2日以降)に設定する方法です。
1月1日に建物が存在していれば、その年は住宅用地特例が継続適用されるため、解体年の税負担は前年と変わりません。
次の年の課税分から更地評価に切り替わるかたちになります。

 

注意したいのは、空き家を放置し続けるリスクです。

空家対策特別措置法に基づき「特定空家」「管理不全空家」に指定されると、勧告を受けた時点で住宅用地特例の対象から外され、結果的に固定資産税が最大6倍になります。

倒壊の危険・著しい衛生上の問題などがある空き家は、放置していても結局は税負担が増える方向に向かいます。

 

「解体すべきか・残すべきか」を税金面から判断するうえでは、解体後の滅失登記まで含めて手続きを把握しておくことが重要です。

建物の解体後1か月以内に申請が必要な滅失登記の具体的な流れは、滅失登記とは?解体後に必要な手続きと注意点を解説で詳しく解説しています。

解体費用を抑えるための補助金・税制優遇を活用しよう

解体費用を抑えるための補助金・税制優遇

ここまで読んで「やはり費用負担が大きい」と感じた方も多いはずです。

実は、相続した実家を解体する際には、自治体の補助金と国の税制優遇の両方をうまく組み合わせることで、実質的な負担を大きく減らせる可能性があります。

  • 空き家解体補助金の種類と活用条件(自治体別)
  • 相続税の申告期限内解体で適用できる3,000万円特別控除
  • 補助金の申請から受給までの流れ

それぞれ具体的に紐解いていきます。

空き家解体補助金の種類と活用条件(自治体別)

多くの自治体では、老朽化した空き家の解体に対して補助金制度を設けています。

代表的なものを整理すると、次のようになります。

補助金の種類 対象建物の例 補助額の目安
老朽危険空き家解体補助金 倒壊の恐れがある空き家 自治体により異なる(宇都宮市は3分の2・上限70万円)
木造住宅解体工事補助金 1981年以前築の木造住宅で耐震性が不足 自治体ごとに上限額あり
ブロック塀等撤去費補助金 倒壊リスクのある高さ1m以上のブロック塀 撤去費の一部・上限あり
危険廃屋解体撤去補助金 周辺への危険性が高い廃屋 自治体ごとに条件・上限が異なる
建て替え費補助金 解体+耐震基準を満たす建物への建て替え 自治体ごとに上限あり

 

たとえば宇都宮市の「老朽危険空き家除却費補助金」では、補助金額は「除却費用の3分の2」または「延べ面積×11,000円×3分の2」のいずれか低い額で、上限は70万円とされています。

対象建物は昭和56年5月31日以前に建築されたもの、もしくは建築基準法上の道路に2メートル以上接しない敷地にあるもので、世帯所得の上限(合計所得818万円以下、単身780万円以下)や年度ごとの申請期限(令和8年度は4月1日〜5月29日予定)など細かな要件があるため、最新情報は宇都宮市生活安心課で必ずご確認ください。

参照:宇都宮市「老朽危険空き家除却費補助金」

 

各補助金の対象条件・申請可能額・併用可否は自治体ごとに異なります。

宇都宮市内で利用できる解体補助金を網羅的に知りたい方は、宇都宮市の解体補助金まとめ!対象条件・補助額・申請手順を分かりやすく解説もご覧ください。

相続税の申告期限内解体で適用できる3,000万円特別控除

補助金よりさらにインパクトが大きいのが、相続した実家を売却するときに使える「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」、いわゆる「相続空き家の3,000万円特別控除」です。

この特例の主なポイントは次の通りです。

  • 譲渡所得から最高3,000万円までを控除できる(令和6年1月1日以後の譲渡で、相続人の数が3人以上である場合は控除上限が2,000万円に縮減)
  • 適用期間は平成28年4月1日から令和9年(2027年)12月31日までの売却
  • 対象家屋は昭和56年5月31日以前に建築された一戸建てで、区分所有建物でないこと
  • 相続開始の直前に被相続人が一人で居住していたこと
  • 相続開始日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却すること
  • 売却代金が1億円以下であること
  • 売却までに耐震基準を満たすリフォームを行うか、家屋を取り壊して土地のみを譲渡すること

つまり、相続した実家を解体して更地で売れば、譲渡所得から最大3,000万円が控除されるため、譲渡所得税・住民税の負担を大幅に減らせる可能性があるということです。

たとえば実家を1,500万円で売却し、譲渡益が出るような場合でも、特別控除を適用できれば譲渡所得を計算上ゼロまで圧縮できるケースもあります。

 

ただし、要件を一つでも満たさないと適用できないため、判断は慎重に行う必要があります。耐震基準・売却期限・建築年などは特に間違えやすいポイントです。

出典:国税庁「No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」

 

なお、相続税そのものについても、「小規模宅地等の特例」が使える場合、特定居住用宅地等として330㎡まで評価額が80%減額されます。

配偶者・同居親族・家なき子(要件あり)が相続するケースで活用できる優遇で、相続税の負担を大きく抑えられる制度です。

参照:国税庁「No.4124 相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)」

 

これらの税制と解体・売却スケジュールの組み合わせ方は、税理士と一緒に整理するのがおすすめです。

補助金の申請から受給までの流れ

補助金は「申請してすぐ振り込まれる」ものではなく、原則として次のような流れになります。

  1. 自治体の窓口・公式サイトで対象条件を確認する
  2. 必要書類(建物登記簿・写真・見積書・所得証明書等)を揃える
  3. 解体工事着工前に申請する
  4. 自治体の審査・現地調査を受ける
  5. 交付決定の通知を受けてから、解体工事を契約・着工する
  6. 工事完了後、完了報告書・領収書・写真などを提出する
  7. 自治体の検査後、補助金が振り込まれる

ここで絶対に押さえておきたいのは、補助金は「工事着工前の申請」が原則だという点です。

先に解体してしまってから「やっぱり補助金を使いたい」と申請しても、対象外となるのが一般的です。

 

また、補助金の予算は自治体ごとに年度単位で決まっているため、年度後半は予算消化済みで受付終了になっていることもあります。

「相続した実家を解体するなら補助金を使いたい」と考えている方は、業者選びと並行して、できるだけ早い段階で自治体窓口に問い合わせておくと安心です。

 

更地化と補助金の組み合わせを宇都宮エリアで具体的に進める手順は、更地にする費用に補助金は出る?解体費用の相場も解説!でも整理しています。

解体すべきか?それとも別の方法を選ぶか

解体すべきか?それとも別の方法を選ぶか

費用相場・税金・補助金まで見てきましたが、「そもそも本当に解体すべきなのか」を最後に冷静に考えておきましょう。

相続した家の活用方法は、解体だけではありません。売却・リフォーム・賃貸・空き家管理など、いくつかの選択肢を比較したうえで判断するのが理想です。

  • 売却前提での解体判断基準
  • 解体しない選択肢(リフォーム・賃貸・空き家管理サービス)
  • 解体を決めたら業者選びと相見積もりのポイント

ひとつずつ確認していきます。

売却前提での解体判断基準

「相続した家を売って現金化したい」という場合、解体すべきかどうかは、次のポイントで判断します。

1つ目は、建物の築年数と状態です。
築40年以上で老朽化が進み、リフォームしてもコストに見合わないような物件は、解体して土地として売却した方が買い手がつきやすい傾向があります。

 

2つ目は、土地のニーズです。
住宅地として人気のあるエリア・駅近・整形地などは、更地の方が高く・早く売れるケースが多くあります。
逆に、立地が弱いエリアでは「建物付きで安く」売る方が買い手のハードルを下げられる場合もあります。

 

3つ目は、買い手の属性です。
実需(自分が住むために購入する個人)は更地を好む傾向があり、投資家や賃貸事業者は古家付きでも検討対象になります。

 

そして4つ目が、前述の3,000万円特別控除の適用可否です。
控除を活用できる物件は、解体して土地のみで売る方が手取り額が大きくなる可能性が高いため、不動産会社・税理士と相談のうえ判断します。

 

「とりあえず解体」ではなく、不動産会社の査定を取り、解体ありなしで売却シミュレーションを作ってもらうのがおすすめです。

解体しない選択肢(リフォーム・賃貸・空き家管理サービス)

相続した家を必ずしも解体する必要はありません。
次のような選択肢も検討してみてください。

 

1つ目は、リフォームして自分または家族が住む選択肢です。
建物の構造がしっかりしており、立地条件もよければ、リフォーム費用と新築費用を比較して、リフォームの方が安く済むケースも多くあります。

 

2つ目は、賃貸として活用する選択肢です。
賃貸需要のあるエリアであれば、リフォーム後に賃貸物件として運用し、家賃収入を得る方法も考えられます。固定資産税の住宅用地特例も引き続き適用されるため、税金負担も抑えられます。

 

3つ目は、空き家管理サービスの活用です。
「いずれ売却する」「子どもが将来戻ってくる可能性がある」などの理由で当面手をつけたくない場合、月数千円程度で巡回・通気・庭木管理を代行してくれるサービスもあります。
特定空家への指定を避けるためにも、最低限の管理は必須です。

 

ただし、放置はもっとも避けたい選択肢です。

空家対策特別措置法に基づき、特定空家・管理不全空家に指定されると、住宅用地特例が解除されて固定資産税が最大6倍になります。

さらに、行政代執行による強制解体となれば、費用は全額所有者負担です。「放っておく」のは、想像以上にハイリスクだと認識しておいてください。

解体を決めたら業者選びと相見積もりのポイント

解体すると決めたら、業者選びが費用とトラブル防止の決め手になります。

まず大前提として、解体業者は必ず複数社から相見積もりを取ります。
1社だけの見積もりだと、相場感がつかめず、過大請求や手抜き工事のリスクを排除できません。最低でも2〜3社を比較してください。

業者選びでチェックしたいポイントは次の通りです。

  • 建設業許可・解体工事業登録の有無
  • 産業廃棄物の処分ルートが明確か(マニフェスト発行の有無)
  • アスベスト事前調査・除去への対応体制
  • 見積書の内訳が「本体工事・付帯撤去・残置物・諸経費」など項目ごとに分かれているか
  • 自社施工か、下請けに丸投げか
  • 近隣挨拶・養生・廃材分別など現場マナーへの取り組み
  • 解体後の整地レベル・滅失登記サポートの有無

「とにかく安い」という理由だけで選ぶと、無許可業者による不法投棄や、追加請求のトラブルにつながるリスクがあります。

地域に拠点があり、相続・空き家対応の実績がある業者を選ぶと、補助金申請のサポートや解体後の土地活用相談まで一貫してお願いできるため安心です。

 

宇都宮・栃木エリアで相続した家の解体を検討している方は、地元のまるごと解体プロの初めての方へで、業者選びの3つのポイントと工事の流れを事前に確認してから相見積もりに進むとスムーズです。

相続した家の解体費用に関するよくある質問

相続した家の解体費用に関するよくある質問

最後に、相続した実家の解体費用について、特に多くいただく質問にお答えします。

Q. 相続放棄しても家の解体費用を払わないといけませんか?

相続放棄をすれば、原則として解体費用の負担義務はありません

 

ただし、2023年4月施行の改正民法により、放棄時点で建物を現に占有していた人には「保存義務」が残るとされ、引き継ぐ相手(他の相続人や相続財産清算人)が決まるまで管理責任を負う可能性があります。

また、相続人全員が放棄すると、家庭裁判所での相続財産清算人選任が必要となり、申立て費用・予納金として数十万〜100万円規模の負担が発生することもあります。

 

「払わないために放棄する」という選択は、必ず弁護士・司法書士に相談したうえで決めるのが安全です。

Q. 相続税の申告期限までに解体すると控除が増えるって本当?

「相続税そのものが減る」というより、相続後の売却時に「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例(3,000万円特別控除)」が使いやすくなる、という意味で語られることが多いテーマです。

この特例は、相続開始日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに、家屋を取り壊して土地を譲渡するか、耐震リフォームのうえ家屋を譲渡することが要件です。

期限内に解体・売却まで完了することで、譲渡所得から最高3,000万円が控除されます。

 

期限が過ぎてしまうと適用できなくなるため、相続発生後できるだけ早い段階で、税理士と「いつまでに何をするか」のスケジュールを引いておくことをおすすめします。

出典:国税庁「No.3306 被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」

Q. 名義変更していない相続物件でも解体できますか?

結論からいうと、名義変更(相続登記)が済んでいなくても解体工事自体は可能です。

 

ただし、解体には所有者全員(共有名義人全員)の同意が必要です。

相続が発生した時点で建物は相続人全員の共有財産になるため、相続人全員の合意があれば解体に着手できます

実務的には、遺産分割協議書で「実家は長男が相続し、解体する」と決めておくとスムーズです。

 

なお、2024年4月から相続登記が義務化されており、相続を知った日から3年以内に登記しないと10万円以下の過料が科される可能性があります。

解体・売却の有無にかかわらず、相続登記そのものは早めに進めておく必要があります。

 

「相続人が遠方で同意を取りづらい」「兄弟間で意見が合わない」といった方も、まずはまるごと解体プロにご相談ください。

相続・空き家にまつわる解体については、地域の司法書士・税理士・不動産会社と連携してワンストップで対応できるよう体制を整えています。

詳しい流れや見学会・無料相談の最新日程は、まるごと解体プロへのご相談・お問い合わせからお気軽にお問い合わせください。

Q. 解体後すぐに売却しないと固定資産税はどうなりますか?

解体して更地になると、その翌年1月1日時点で「住宅用地特例」の対象から外れるため、固定資産税の課税標準が最大6倍になります。

具体的には、毎年1月1日時点で住宅が建っていれば住宅用地特例(小規模住宅用地は6分の1、一般住宅用地は3分の1)が適用されますが、更地の状態だと土地評価額に対してそのまま課税されます。

 

「解体してから売却まで時間がかかりそう」という場合は、解体時期を売却の目処と合わせて調整するか、解体を1月2日以降に行うことで、解体年の税負担増を1年間先送りする方法もあります。

売却プランと税金スケジュールをセットで考えることをおすすめします。

Q. アスベスト調査は必須ですか?追加費用はどれくらい?

2022年4月から、解体工事前のアスベスト事前調査結果について、一定規模以上の工事は都道府県・労働基準監督署への報告が義務化されています。

さらに2023年10月からは有資格者による事前調査が完全義務化されました。

 

調査自体は数万円から実施可能なケースが多いものの、アスベスト含有建材が見つかると、レベル(飛散性)に応じて除去費用が追加されます。

一般的な木造住宅でも、屋根材・外壁・配管断熱材などにアスベスト含有が確認されると、数十万円〜の費用上乗せが発生することがあります。

 

築年数の古い建物を解体する場合は、見積もり段階で「アスベスト調査・除去費が含まれているか」を必ず確認してください。

相続した家の解体費用についてまとめ

相続した家の解体費用についてまとめ

ここまで、相続した家の解体費用について、相場・費用負担・税金・補助金・判断基準まで一気に解説してきました。要点を整理すると、次の通りです。

  • 木造30坪で約60万〜120万円、鉄骨造・RC造はその2〜3倍が目安
  • 費用は相続人全員で持分に応じて負担するのが原則。誰が払うかは遺産分割協議で柔軟に決められる
  • 相続放棄をしても保存義務は残る可能性があるため、放棄前に必ず専門家へ相談する
  • 更地化で固定資産税が最大6倍になる可能性があるため、売却の目処と解体時期は揃える
  • 自治体の解体補助金(宇都宮市は上限70万円)と、相続空き家の3,000万円特別控除を組み合わせれば実質負担を大きく圧縮できる
  • 解体ありき・放置ありきではなく、リフォーム・賃貸・空き家管理も含めて比較する

「相続した実家、結局どう動くのが正解なのか」を一人で抱え込むと、相続税の申告期限・3,000万円特別控除の期限・補助金の予算枠など、複数のタイムリミットに振り回されがちです。

 

宇都宮市・栃木県エリアで相続した家の解体をご検討中の方は、まるごと解体プロにぜひご相談ください。

運営元のリアンコーポレーションは2005年の創業以来、グループ全体で15,000件以上の住宅関連実績とGoogle口コミ800件以上の評価をいただいており、解体だけでなく、補助金申請のサポート、提携税理士・司法書士との連携、解体後の土地売却まで含めたワンストップ対応が可能です。

「まずは現地を見てもらって、概算費用と補助金の可否だけ知りたい」という段階でも、無料調査・無料見積もりに対応しています。

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本記事は一般的な情報提供を目的としています。
相続税・登記・契約に関する個別の判断は、必ず税理士・司法書士・弁護士などの専門家にご相談ください。

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    現地調査で確認した解体をご希望されている現場の状況から、実際解体を行うとどれくらいの解体費用が発生するかを計算し、ご提出させていただきます。

  4. ご契約

    ご契約

    解体費用や解体手法、また解体にかかるお時間などをお客様にご確認いただき、実際に解体を行うかどうかをお客様に判断していただき、ご契約いたします。

  5. 建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法の届出

    建設リサイクル法とは、端的にいうと廃材の適当な処理や再資源化を促すための法律です。解体工事を行う場合必ず必要な届け出となります。まるごと解体プロではこういった手続きもサポートさせていただきます。

  6. 解体工事着工

    解体工事着工

    荒天など不測のトラブルがない限りは解体工期を必ずお守りして解体いたします。 トラブルが起きた場合は直ちにまるごと解体プロからご連絡をさせていただきます。

  7. 解体工事完工

    解体工事完工

    まるごと解体プロは解体工期にこだわります。無理のない解体計画を組んでいるので、安全第一の解体工期を行いつつ、不測の事態さえなければ解体工期通りに完工致します。

  8. ご確認・引き渡し

    ご確認・引き渡し

    お客様に実際に解体後の現場を確認していただき、ご納得いただければ土地を引き渡し致します。 この時には、まるごと解体プロに家屋解体・解体工事を頼んでよかったと思っていただけるでしょう。 

SERVICE AREA

なぜ宇都宮市に絞っているの?

施工エリア
宇都宮市
施工エリアマップ

多くの解体会社は拠点から車で片道1時間以上かかる地域まで営業エリアにして施工をしています。ですが、片道で1時間もかかってしまうと、もしも現場で“何かあった時”担当者が現場に向かうのも1時間という長い時間がかかります。また、解体工事の場合基本的に距離が長くなればなるほど、費用は高くなります。トラックが長く走る分だけ費用が上がります。

"もしも"の時、担当者がすぐに駆け付けられる距離というのは安心感がありますよね。

また、施工エリアを拠点の近くに絞ることで、毎日お伺いすることができます。毎日の進捗状況を見て、毎日お客様にお会いすることで、すべてのお客様に安心感をもっていただくことができるのです。

私たちの工事はすべてのお客様に『笑顔』と『安心』を届けることが第一ですので、施工エリアを宇都宮市に絞り、ご対応させていただいております。