家の解体を考え始めたとき、最初に頭をよぎるのは「いったい、いくらかかるのか」という疑問ではないでしょうか。
実は、同じ建物を解体する場合でも、依頼先や工事の進め方しだいで費用は大きく変わります。
何の工夫もせずに依頼した場合と、ポイントを押さえて準備をした場合では、最終的な総額に30〜40%もの差が出ることも珍しくありません。
この記事では、解体工事の費用を実質的に下げるためのコツを10個に整理し、それぞれの仕組みと具体的な進め方を解説します。
残置物の処分や閑散期の活用といった「自分でできる工夫」から、補助金・業者選びの落とし穴まで、読み終えたあとすぐに行動に移せる内容にまとめました。
Contents
- 解体工事の費用は「工夫次第」で大きく変わる
- まず知っておきたい解体費用の相場
- 費用を左右する3つの主なポイント
- 解体工事を安くするコツ①〜③:見積もりと業者選びで費用を大きく削減する方法
- コツ①:相見積もりを必ず3社以上取る(平均30〜40%差が出る)
- コツ②:自社施工の地域密着業者を選び中間マージンをカットする
- コツ③:閑散期(冬〜春先)に依頼して値引き交渉する
- 解体工事を安くするコツ④〜⑥:工事前の準備で削れる費用がある
- コツ④:残置物・家具を自分で処分してから引き渡す
- コツ⑤:立木・庭石・ブロック塀を事前に処分しておく
- コツ⑥:重機が入れる導線を事前に確保する
- 解体工事を安くするコツ⑦〜⑧:補助金・制度を活用して実質負担を減らす
- コツ⑦:自治体の空き家解体補助金・特定空家除却補助を使う
- コツ⑧:木造住宅解体工事補助金・ブロック塀撤去補助も確認する
- 業者選びのコツ⑨〜⑩:絶対やってはいけないNG行動
- コツ⑨:極端な値切りと無資格業者への依頼は危険
- コツ⑩:違法投棄リスクのある業者を見分ける方法
- 解体工事を安くする方法に関するよくある質問
- Q. 解体工事の費用はどこまで自分で安くできますか?
- Q. 補助金が使えるかどうかはどこで確認できますか?
- Q. 相見積もりをとると業者の印象が悪くなりませんか?
- Q. 解体後の整地・更地化はどこまで工事に含まれますか?
- 解体工事を安くするコツのまとめ
解体工事の費用は「工夫次第」で大きく変わる

「思っていたより高額だった」「あとから追加費用を請求された」という声は、解体工事でよく耳にする悩みです。
一方で、しっかり準備して進めた方の中には、相場よりも数十万円安く工事を終えた人もいます。
なぜここまで差が生まれるのか、最初にその全体像を整理しておきます。
- まず知っておきたい解体費用の相場
- 費用を左右する3つの主なポイント
順番に確認していきましょう。
まず知っておきたい解体費用の相場
解体費用は、建物の構造や延床面積によっておおよその相場が決まっています。
一般的な目安は次のとおりです。
| 建物構造 | 坪単価の目安 | 30坪の総額目安 |
|---|---|---|
| 木造 | 2万〜4万円 | 60万〜120万円 |
| 鉄骨造(S造) | 4万〜6万円 | 120万〜180万円 |
| 鉄筋コンクリート造(RC造) | 6万〜8万円 | 180万〜240万円 |
ただし、上の金額はあくまで「本体工事」だけの目安です。
実際の現場では、敷地までの道幅や残置物の量、ブロック塀・庭木の有無などによって、ここからプラス10万〜50万円ほど上乗せされるケースが少なくありません。
木造住宅の解体費用は坪2万円〜4万円が一般的な相場で、構造によってかなり差が出る点を踏まえておきましょう。
木造解体の詳細な費用感や注意点は木造住宅の解体費用はどれくらい?栃木県で家を解体する際の費用とポイントで詳しく整理しています。
費用を左右する3つの主なポイント
「同じ家なのに見積もりが何十万円も違う」という現象が起こる背景には、主に3つの要素があります。
1つ目は、業者選び。自社施工か下請け中心かで、中間マージン分の金額が変わります。
2つ目は、依頼の時期。年度末や夏場の繁忙期は工程が混み合いやすく、値引き余地が小さくなる傾向があります。
3つ目は、引き渡し時の状態。家具・家電・植木がそのまま残っているか、空っぽにしてあるかで、廃棄物処分費が大きく変動します。
つまり、解体費用は「依頼する前の準備」と「依頼の仕方」で半分以上が決まると言っても言い過ぎではありません。
だからこそ、これからご紹介する10のコツを押さえることが、最終的な総額に直結してきます。
解体工事を安くするコツ①〜③:見積もりと業者選びで費用を大きく削減する方法

費用を下げる効果がもっとも大きいのは、実は「業者を選ぶ段階」です。
ここで失敗すると、後からどれだけ準備を頑張っても挽回しきれません。
まずは見積もり〜業者選定の3つのコツから見ていきます。
- コツ①:相見積もりを必ず3社以上取る
- コツ②:自社施工の地域密着業者を選び中間マージンをカットする
- コツ③:閑散期(冬〜春先)に依頼して値引き交渉する
具体的に紐解いていきます。
コツ①:相見積もりを必ず3社以上取る(平均30〜40%差が出る)
解体工事の費用を下げるうえで、もっとも効果が大きいのが「相見積もり」です。
同じ建物に対して、3社から見積もりを取ると、最安値と最高値で30〜40%もの差がつくことが珍しくありません。
30坪の木造住宅であれば、業者によって30万〜50万円の差が出る計算です。
なぜ、ここまで差が出るのでしょうか。
理由は大きく2つあります。
1つは、各業者ごとに自社の重機・職人の稼働状況が違うこと。
閑散期で人手が空いている業者は、ある程度値引きしてでも仕事を取りたいと考えます。
もう1つは、処分場との取引条件。
長く付き合いがある業者ほど、産業廃棄物の処分単価を抑えられるため、最終的な総額を下げやすくなります。
相見積もりを取るときに見るべきポイントは、「総額の数字」だけではありません。
- 本体工事費・廃材処分費・諸経費が項目ごとに分かれているか
- 追加費用が出るとしたら、どんなときにいくらかかるか明記されているか
- 建設リサイクル法の届出やアスベスト調査の費用が含まれているか
この3点が明記されている業者は、後から「想定外の追加費用」を請求してくる可能性が低く、結果的に総額もブレません。
「相見積もりを取ると、業者の印象が悪くなりそうで申し訳ない」と感じる方もいますが、解体業者にとって相見積もりは当たり前のことで、むしろ複数社で比較していることを伝えたほうが、最初から実質的な提示価格で見積もってくれる傾向があります。
コツ②:自社施工の地域密着業者を選び中間マージンをカットする
意外と見落とされがちなのが「誰が実際に工事をするのか」という視点です。
解体工事の業者には、大きく分けて3つのタイプがあります。
| 業者タイプ | 特徴 | 費用への影響 |
|---|---|---|
| 自社施工の地域密着業者 | 自社の重機・職人で施工 | 中間マージンなし・最安値帯 |
| 一括見積もりサイト経由の業者 | サイト運営会社に紹介料を支払う | 紹介料分の上乗せが発生 |
| 元請け+下請け型 | 元請けが受注し下請けが施工 | 元請けマージンが上乗せ |
一括見積もりサイトは「比較できて便利」というイメージがありますが、登録業者はサイト運営会社に紹介料(一般的に成約価格の10〜20%程度)を支払う必要があります。
その紹介料が見積もりにそのまま反映されるため、結果的に施主の負担が増える構造になっています。
一方で、自社施工の地域密着業者は、自社の職人と重機で工事を完結させるため、中間マージンがゼロ。
同じ規模の工事でも、10万〜30万円ほど総額が変わってくることがあります。
地域密着の業者を見極めるポイントは次の3つです。
- 本社・拠点が工事現場と同じ市町村にある
- 建設業許可(解体工事業)や産業廃棄物収集運搬業の許可を自社で持っている
- 過去の施工事例・現場写真を自社サイトで公開している
宇都宮市・栃木県内であれば、まるごと解体プロも自社施工・中間マージンカットを前提に解体工事をおこなっており、宇都宮市内9拠点で対応しています。
詳細はまるごと解体プロが選ばれる理由でご確認いただけます。
コツ③:閑散期(冬〜春先)に依頼して値引き交渉する
解体工事には、繁忙期と閑散期があります。
需要が高まる繁忙期は、夏〜秋(7月〜10月頃)と年度末(2月〜3月)。
特に新築の建て替えや、年度内に補助金を使い切りたい人の依頼が集中するため、業者側の稼働率が上がり、値引き余地が小さくなります。
逆に、解体工事の閑散期は冬〜春先(12月〜2月)です。
栃木県内では雪・寒さで現場作業がやや進みにくくなることもあり、業者の稼働に余裕が生まれます。
この時期に依頼すると、繁忙期と比べて5〜10%ほど総額が下がることもあります。
ただし、注意点もあります。
- 降雪が続く時期は工期が読みにくく、引き渡しが遅れる可能性がある
- 年度をまたぐ補助金は「申請年度内に工事完了」が条件のケースが多い
- 1月〜3月は年度末駆け込みで急に混み合うことがある
つまり、もっとも狙い目なのは「12月着工」のタイミングです。
年度末の駆け込み需要が本格化する前に着工できれば、価格交渉もしやすく、工期も安定します。
「具体的にうちの場合、いつ頼めばいくらくらいになるのか」を知りたい方は、現地調査と無料見積もりを依頼してから検討するのがもっとも確実です。
解体工事を安くするコツ④〜⑥:工事前の準備で削れる費用がある

業者選びと同じくらい大切なのが、「工事に入る前の自分側の準備」です。
施主側で少し手を動かしておくだけで、廃棄物処分費・重機の追加費用などを大きく抑えられます。
- コツ④:残置物・家具を自分で処分してから引き渡す
- コツ⑤:立木・庭石・ブロック塀を事前に処分しておく
- コツ⑥:重機が入れる導線を事前に確保する
ひとつずつ確認していきます。
コツ④:残置物・家具を自分で処分してから引き渡す
家を解体するとき、見落とされがちなのが「家の中に残ったままの家具・家電・衣類」の存在です。
これらの「残置物」を解体業者にそのまま処分してもらうと、産業廃棄物として高めの単価で処分することになります。家1軒分の残置物をすべて任せると、10万〜30万円ほどの追加費用がかかるのが一般的です。
一方で、自分で家庭ごみとして処分する場合、自治体の粗大ごみ収集や不用品回収を活用すれば、数千円〜数万円程度に抑えられます。
優先して自己処分すべきものは次のとおりです。
- 家具・家電・布団・衣類など、自治体の粗大ごみ・燃やすごみで出せるもの
- 本・雑誌・段ボールなど資源ごみで出せるもの
- リサイクルショップ・フリマアプリで売れそうな家電・家具
ただし、すべてを完璧に処分する必要はありません。
時間と体力がない場合は、「処分しやすい大きな家具・家電だけ」を自分で片付け、細かいものは業者にお願いするだけでも、5万〜10万円程度の節約につながります。
なお、解体業者の中には「不用品回収もあわせて対応できる」業者もあるため、見積もりの時点で「自分でどこまで片付ければ安くなるか」を相談してみるのがおすすめです。
コツ⑤:立木・庭石・ブロック塀を事前に処分しておく
建物そのものだけでなく、敷地内の「庭まわり」も解体費用を押し上げる原因になります。
特に費用に影響しやすいのは次の4つです。
| 項目 | 費用への影響 | 事前にできる対応 |
|---|---|---|
| 立木・庭木 | 1本あたり5,000〜数万円 | 剪定・伐採を造園業者へ別途依頼 |
| 庭石・石灯籠 | 数万〜十数万円 | 欲しい人に譲渡・庭石業者へ売却 |
| ブロック塀 | 長さ・高さに応じて加算 | 自治体の補助金が使えるケースあり |
| カーポート・物置 | 数万〜10万円 | 本体解体と同時に依頼すると割安 |
特に、立木が大きく敷地に多数残っている場合は要注意です。
重機の動線をふさぐと、解体本体の工程まで延びてしまい、人件費が膨らみます。
ブロック塀については、地震時の倒壊リスクから自治体の撤去補助金が用意されているケースもあります。
先に塀の補助金を使って撤去 → そのあと本体解体を依頼するという二段構えにすれば、結果的に自己負担を減らせます。
「どこまで自分で先に処分すべきか」は、現場の状況や費用感によって変わるため、見積もり時に「事前にこれを撤去すれば安くなりますか?」と業者に直接相談するのが確実です。
コツ⑥:重機が入れる導線を事前に確保する
意外と知られていませんが、解体工事の費用を大きく左右するのが「重機が現場まで入れるかどうか」です。
幅2m以上の道路が敷地まで通っていて、重機を直接現場に入れられる場合と、人力解体(手壊し)が必要な場合とでは、坪単価で1万円以上違ってくることもあります。
人力解体が必要になる代表的なケースは次のとおりです。
- 前面道路が狭く、重機が入れない
- 隣家との間隔が狭く、機械での解体に危険が伴う
- 敷地までの導線に電線・看板・植木がせり出している
このうち、所有者の判断で改善できるのは「敷地までの導線」と「敷地内の障害物」です。
たとえば、敷地内の塀やフェンス、車庫の屋根などを事前に撤去しておけば、重機の作業範囲が広がり、工期も短縮できます。
工期が短くなるということは、それだけ職人の人件費も下がるということです。
「うちは道路が狭くて重機が入れないかもしれない」と感じている場合は、必ず現地調査の段階で業者に相談しましょう。
プロが見れば、どの部分を先に片付ければ重機が使えるかを判断してくれます。
解体工事を安くするコツ⑦〜⑧:補助金・制度を活用して実質負担を減らす

解体費用を直接下げるだけでなく、「公的な補助金」を組み合わせると、実質的な負担をさらに減らせます。
特に空き家・老朽家屋の解体は、自治体ごとに複数の補助金制度が用意されています。
- コツ⑦:自治体の空き家解体補助金・特定空家除却補助を使う
- コツ⑧:木造住宅解体工事補助金・ブロック塀撤去補助も確認する
それぞれ具体的に見ていきます。
コツ⑦:自治体の空き家解体補助金・特定空家除却補助を使う
倒壊の危険がある空き家を解体する場合、多くの自治体で「老朽危険空き家除却費補助金」などの制度が用意されています。
宇都宮市の場合、老朽危険空き家除却費補助金の対象となるのは、おおむね次の条件を満たす建物です。
- 昭和56年(1981年)5月31日以前に建築された建物
- または、建築基準法の道路に2m以上接していない敷地に建つ建物
- 倒壊や建材飛散の恐れがあると認められた空き家
- 所有権者全員の同意があり、世帯合算所得が一定額以下であること
補助率は自治体ごとに異なり、宇都宮市の場合は除却費(税抜)または延べ面積×1.1万円/㎡のいずれか低い額の3分の2(上限70万円)が補助対象です。
世帯所得の上限(合計所得818万円以下、単身780万円以下)や年度ごとの申請期限など細かな要件があるため、最新情報は必ず宇都宮市の窓口でご確認ください。
年度ごとに予算枠があり、先着順で締め切られるため、解体を考え始めた時点で「まず自治体の窓口に補助金の有無を確認する」のが鉄則です。
参照:宇都宮市公式Webサイト「老朽危険空き家除却費補助金」
補助金は、申請から交付決定までに数週間かかるケースが一般的です。
「交付決定の前に着工してしまうと対象外になる」という条件があることが多いため、業者と打ち合わせをする際は、申請スケジュールを必ず先に確認しておきましょう。
宇都宮市の補助金の対象条件・補助額・申請手順は宇都宮市の解体補助金まとめ!対象条件・補助額・申請手順を分かりやすく解説でも整理しているので、あわせて参考にしてみてください。
コツ⑧:木造住宅解体工事補助金・ブロック塀撤去補助も確認する
空き家以外にも、次のような解体関連の補助金が用意されているケースがあります。
| 補助金の種類 | 主な対象 | 補助率の目安 |
|---|---|---|
| 木造住宅解体工事補助金 | 耐震診断で危険性が高いと診断された木造住宅 | 解体費の一定割合・上限あり |
| ブロック塀等撤去費補助金 | 道路に面した高さ1m以上の危険ブロック塀 | 撤去費の20〜50%程度 |
| 建て替え費補助金 | 耐震基準未達の建物を解体し、新築する場合 | 解体費+建設費の一部 |
| アスベスト除去関連補助金 | 吹付けアスベストの含有が確認された建築物 | 調査費・除却費の一部 |
これらの補助金は、それぞれ管轄部署が違うことも多く、「解体」「住宅」「都市整備」「環境」など、目的に応じた窓口で確認する必要があります。
すべてを自分で調べるのは大変なため、まずは地域密着の解体業者に「うちのケースで使える補助金はありますか?」と相談するのが効率的です。
地元の業者であれば、自治体の制度や申請の流れに詳しく、補助金申請のサポートまで対応してくれる場合もあります。
「対象になるかどうかわからない」「申請が面倒で諦めてしまった」という方も、まるごと解体プロでは補助金相談を無料で受け付けています。
まずはまるごと解体プロの補助金・助成金ページで、自分のケースに合う制度があるか確認してみるのがおすすめです。
業者選びのコツ⑨〜⑩:絶対やってはいけないNG行動

ここまでは「安くするコツ」をお伝えしてきましたが、最後にもうひとつ重要な視点があります。
それは「安さだけを追いすぎるとかえって損をする」というリスクです。
- コツ⑨:極端な値切りと無資格業者への依頼は危険
- コツ⑩:違法投棄リスクのある業者を見分ける方法
順番に整理していきます。
コツ⑨:極端な値切りと無資格業者への依頼は危険
相見積もりで価格交渉をするのは正当な行為ですが、相場から大きく外れる「異常な安値」には注意が必要です。
たとえば、木造30坪で坪単価1万円を切るような見積もりは、次のようなリスクをはらんでいることがあります。
- 建設業許可・解体工事業登録を持たない無資格業者である
- 本来必要な届出・調査を省略している
- 廃材を適切に処分せず、不法投棄している
- 近隣住民への養生・粉塵対策を最低限しかおこなわない
特に重要なのが「建設業許可」または「解体工事業登録」の有無です。
解体工事を業として請け負うには、軽微な工事を除き、建設業許可(解体工事業)または解体工事業登録が必要です。
これを持たない業者に依頼すると、建設業法違反として施主側も責任を問われる可能性があります。
業者選定のときに必ず確認しておきたい資格・登録は次のとおりです。
- 建設業許可(解体工事業)または解体工事業登録
- 産業廃棄物収集運搬業の許可
- 建設リサイクル法に基づく届出を自社でおこなえる体制
「とにかく安く」という基準だけで選んでしまうと、こうした基本がおろそかになりがちです。
安心して任せられる業者は、必ず資格・許可を自社サイトや見積書に明記しています。
無資格業者・違法行為のリスクと見分け方は解体工事の違法行為とは?安全で安心な業者選びのためのポイントで詳しく解説しています。
コツ⑩:違法投棄リスクのある業者を見分ける方法
もう1つ気をつけたいのが「廃材の処分方法」です。
解体工事で出る木材・コンクリート・金属などは、本来であれば「特定建設資材」として、建設リサイクル法に基づいて適切に分別・再資源化される必要があります。
しかし、悪質な業者の中には、これらを正式な処分場に持ち込まず、山林や空き地に不法投棄するケースもあります。
発覚した場合、最終的に責任を問われるのは、その土地の所有者である施主自身になる可能性もあるため、決して人ごとではありません。
違法投棄のリスクが低い業者を見極めるためのチェックポイントは次の3つです。
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行・保管しているか
- 産業廃棄物収集運搬業の許可番号を明示しているか
- 建設リサイクル法に基づく届出を「自社で」おこなっているか
マニフェストとは、産業廃棄物がどこからどこへ運ばれ、誰がどのように処分したかを記録する書類のことです。
法律で発行・保管が義務付けられており、施主側も写しを受け取る権利があります。
「マニフェストの写しは発行できますか?」と聞いて、明確に答えられない業者は注意したほうが良いでしょう。
近隣トラブル・不法投棄・工事遅延などの実例は解体工事で発生するトラブル事例3選:失敗を避けるための具体的な方法とは?でも具体的に紹介しています。
解体工事を安くする方法に関するよくある質問

最後に、解体工事を安くするうえで多く寄せられる質問をまとめました。
- Q. 解体工事の費用はどこまで自分で安くできますか?
- Q. 補助金が使えるかどうかはどこで確認できますか?
- Q. 相見積もりをとると業者の印象が悪くなりませんか?
- Q. 解体後の整地・更地化はどこまで工事に含まれますか?
順番に回答していきます。
Q. 解体工事の費用はどこまで自分で安くできますか?
A. 一般的な目安として、何の工夫もしない場合と比べて20〜30%程度は施主側の準備で下げられます。
特に効果が大きいのは、「相見積もりを3社以上から取る」「残置物を自分で処分する」「補助金を活用する」の3つです。
30坪の木造住宅であれば、合計で30万〜50万円程度の差につながることが多くあります。
ただし、「とにかく安く」を追いすぎると、無資格業者や違法業者にあたるリスクが高まります。
値段だけでなく、見積書の内訳・許可番号・マニフェスト発行体制まで含めて比較するのが、結果的にもっとも損をしない選び方です。
Q. 補助金が使えるかどうかはどこで確認できますか?
A. もっとも確実なのは、解体する建物がある市区町村の「住宅政策課」「生活安心課」「都市整備課」などに直接問い合わせる方法です。
宇都宮市の場合は、空き家対策を担当する部署が老朽危険空き家除却費補助金などを所管しています。
年度によって予算枠・条件が変わるため、必ず最新の制度内容を確認してから申請に進みましょう。
「自分で問い合わせるのはハードルが高い」と感じる方は、地域密着の解体業者に相談するのも一つの方法です。
普段から自治体の制度に触れている業者であれば、おおよその対象可否や、必要な書類の準備までサポートしてくれます。
Q. 相見積もりをとると業者の印象が悪くなりませんか?
A. ご安心ください。むしろ、解体業者側は「複数社で比較されるのが当たり前」と認識しています。
業者によっては、相見積もりであることを伝えると、最初から実勢価格に近い見積もりを出してくれることもあります。
逆に、相見積もりを嫌がる・他社の見積書を見せろと迫ってくる業者は、価格の妥当性に自信がない可能性があるため、依頼を避けたほうが安心です。
相見積もりを取るときは、「比較しているが、最終的には総合的に判断したい」という姿勢を伝えると、価格面でも対応面でも、誠実な業者を見極めやすくなります。
Q. 解体後の整地・更地化はどこまで工事に含まれますか?
A. 「整地」と一言で言っても、業者ごとに含まれる範囲が違うので注意が必要です。
一般的には、次のような段階に分かれます。
- 粗整地:解体後の廃材を撤去し、表面を平らにならすだけ
- 整地(標準仕上げ):重機で転圧し、見た目もきれいに仕上げる
- 真砂土・砕石仕上げ:再販売・建て替えを想定し、土を入れ替えて仕上げる
このうち、「標準仕上げ」までは見積もりに含まれていることが多いものの、真砂土・砕石による高グレードな仕上げを希望する場合は、別途数万〜十数万円の費用が発生します。
土地の売却を予定している方・建て替えを予定している方は、「どこまでの仕上がりが必要か」を業者と最初に明確化しておくと、追加費用のトラブルを防げます。
「自分のケースだとどれが該当するか分からない」「補助金が使えるかどうか相談したい」という方も、まるごと解体プロではオンライン相談や無料現地調査に対応しています。
まずは気軽に相談してから検討を進めていきましょう。
解体工事を安くするコツのまとめ

ここまで、解体工事の費用を安くするための10のコツをお伝えしてきました。最後に要点を整理しておきます。
- 相見積もりを3社以上取り、項目別の内訳まで比較する
- 自社施工の地域密着業者を選び、中間マージンをカットする
- 閑散期(冬〜春先)を狙って依頼する
- 残置物・家具・庭木・ブロック塀は事前に自分で処分する
- 重機が入れる導線を事前に整える
- 空き家解体補助金・木造解体補助金・ブロック塀撤去補助を活用する
- 建設業許可・解体工事業登録・産業廃棄物処理の許可を必ず確認する
- マニフェスト発行や建設リサイクル法の届出を「自社で」おこなえる業者を選ぶ
これらを総合的に組み合わせることで、何の工夫もしない場合と比べて、解体費用を30〜40%下げることも十分に可能です。
一方で、「安さだけ」を追いすぎると、無資格業者・違法投棄業者にあたり、後から大きなリスクを背負う可能性もある点には注意が必要です。
「自分のケースでは何が一番効きそうか分からない」「補助金が使えるかも含めて、まとめて相談したい」という方は、現地調査と見積もりを依頼してから検討するのが、もっとも確実で安心です。
まるごと解体プロでは、宇都宮市・栃木県内を中心に、自社施工・中間マージンカット・補助金相談まで一貫してサポートしています。
運営元のリアンコーポレーションは2005年の創業以来、グループ全体で15,000件以上の住宅関連実績を積み重ねてきました。
無料現地調査・オンライン相談にも対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。

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